【アノスミア】もし突然匂いがしなくなったら?■おススメ本
2022年3月23日
2022年3月23日

こんにちは

数ある中からご覧いただきありがとうございます。

嗅覚反応分析士 トレーナーの津田美佐です。

 

突然の交通事故により

嗅覚を失ってから取り戻すまでの物語の本を購入しました。

 

 

 

もし突然においがしなくなったら?

 

 

においを感じない。

なんのにおいかわからない。

嗅覚にこうした障害を持つ「アノスミア(嗅覚障害)」は

100人に1,2人ともいわれているのだそう。

 

 

 

シェフ志望だった著者も、事故でにおいのない世界の住人になった。

見えない障害と向き合いながら、

オリヴァー・サックスら神経学者や香料開発者への取材を重ね

未解明な「におい」の面白さを当事者の立場から描いた作品。(書籍の帯より)

 

 

 

においを感じるメカニズムは

アロマテラピーを学ぶと、最初に勉強する内容かと思います。

 

 

 

この本では、においの分子から意識によって識別されるまでの

嗅覚のルートを

 

 

認知という複雑なダンスが始まる。とか

たくさんの神経細胞が信号を発し

ちょうど音符が集まって楽譜となるように

あるいはHTMLがウェブページになるように

脳がそれらを組み合わせてひとつのにおいとして解釈する。

 

 

 

などと、難しく感じる嗅覚のメカニズムを

このように表現されていてイメージが膨らみます。

嗅覚反応分析士として、興味深い一文もいくつかありました。

 

 

 

 

交通事故に合い、嗅覚を失いながらも

ここまで専門的な書籍として完成させ、貪欲に学習される著者を尊敬します。

参考文献もものすごい量

 

 

 

においを感じる、味を感じることが当たり前のわたしたち

本書で、どれだけ豊かなことかを思い知らされます。

 

 

 

そういえば、中咽頭癌を克服されたお笑いのワッキーさん(ペナルティ)

副作用で味覚を失い、「味がわかるって幸せな事なんですよ!」

とセミナーでおっしゃっていました。

ハッとしました。

あたりまえと思っていたけど、実はとても「ありがたいこと」なんですね。

 

 

 

 

そして、嗅覚反応分析士さんにとっては

嗅覚について、より話題の幅を広げるのに良い本ですが

3センチはある本ですので

気軽に読むというよりは

じっくりと読む時間の確保が必要かもです。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

 

嗅覚反応分析士 各種講座のスケジュールはこちら